トラウマ

 わっしは犬を見ると軽~いトラウマを思い出す(用法正しいか?)

 昔近所のYちゃんの家の庭では、ごくフツーの柴犬が飼われていたんだ。しかし困ったことに、その家は、小学生の子ども2人、親は共働き、ばあさんは老人ホーム、っていう家族構成だったから、昼間に犬(名前忘れた)の世話をする人がいなかったんだよ。

 んで、そいつはごく一般的な犬小屋に住んでて、1mちょっとくらいのロープで繋がれていたんだ。わっしはそいつの退屈そうな顔を見るたびに、かなしい気持ちになったんだよなー。

 走りまわりたいだろーなー、ってね。

 しかもそいつの行動範囲(人間でいうと4畳半くらい)は全面的に、糞尿で汚れていたんだよ・・・。「生き物を飼うことで、生命に対する慈しみが身につく」っていう、現代ではあまりに残虐かつ非人間的として追放された教育方法(だよな?)に、なんの疑問も持たれていなかった時代の、かなしい犬の物語だよ・・・

 だからいまだに、庭にロープに繋がれて飼われている犬を見ると、とても落ち込むよ・・・。