オレにはまれあわれおまえだまれ!

 映画のDVDのパッケージにさ、「文部科学省推薦」とか書かれてたら、一気に興醒めして見る気うせるだろ?ゲオ(ツタヤじゃなくてゲオね。ここ重要)で見るもん選んでるときにコレに気づいたら、まー借りないで済むんだけど、いざ見始めてから、出だしのテロップで、「本年度アカデミー賞演出賞ノミネート」(いや、「受賞」ならわかるが、「ノミネート」をゴリ押しするってどうなのよ。なぁーんか、付加価値をつけようとして必死なのが透けて見えるようで、これまた興醒めだね)のつぎに、コレが出てきてみ!  う、うわぁぁー・・・ってなること請け合いだから

 コレよりもっと許せないのが、死ぬまで一生読み続けると決めた作家・漫画家の作品に、「文部科学省芸術選奨賞(?)受賞!」とかいう、全くありがたくない(少なくともファンにとっては)レッテルをバァーン!と貼られたときね。わっしだけじゃあないと思うけど、映画は割りと、作品単品でそれ自体を評価する(ってえらそうだけど)傾向にあると思うんだわさ。でも、紙媒体だと、作品名と作家名はけっこうセットになって覚えられてるとおもうんだよ。

 そこにさ、「文部科学省推薦」「文部科学省○○賞受賞」なんていうレッテルを貼られると、まだファンでない人たちは、「あぁー、そーいうお堅い感じなのかな・・」って思い込んで、敬遠しちゃうだろ!!そんで、発行部数が伸びなくて、徐々に文壇から消えてゆき・・・ってことがありうるじゃない!

 ここで留まるならまだしも、作家さんがあろうことか、「お国の面子をつぶしちゃあいけねぇ」なんていう、まったくファンが期待してない方向への気負いを見せてしまうことが、ないとはいえないじゃない!本人が意識してないつもりでも、無意識のうちに、無難な表現に改めたり、みんなが納得する展開におさめようとしたりすることが、ないではないじゃない!(いや、むしろけっこう現実的にありうると思うよ。だってわっしもコレ書いてる最中にも、過去に読んだ作品から無意識に影響を受けてるはずだから。)

 こんな、弊害しかないような行政活動は即刻、「廃止」へと仕分けしてもらいたい、まじで

 

 んで、前置き(!)が長くなったけど、本題は、国民栄誉賞だよ。

 いや、もう特にわっしがいうことはなさそう(いや、ひとつだけ。人気者を使って人気取りをする安倍さんがとっても憎たらしいyo!)

 国民栄誉賞について何も調べずに書くけど、あれは、死後授賞もしくはもうすぐ死にそうだなあるいは少なくとも最晩年といえる年になってからの授賞が望ましいと思うんだよね。わっしなんかはのちのちはこの賞をもらってやる気は十分にあるんだけど(・・・)、人生のまだ最盛期で、これからやりたいこともたくさんあるっていう時期にもらっちゃうと、「お国の面子をつぶしちゃあいけねぇ」なんていう、変な気負いが生じることがないとはいえないじゃんか。

 ほんとはキャバクラで若いねーちゃんはべらせて豪遊したいのに、なんとなーく自主規制で、品行方正な遊びしかやっちゃいけないような。そんな、真綿で首を絞めるようなね。かわいそうじゃん、松井。もうこれから、「模範的善良日本人」として生きていかないといけないんだよな・・・

 なでしこちゃんたちは、たぶん澤姐さん以外は忘れ去られそうな気がするから、一人ひとりの負担は軽くて済むよね。かなしいんだか、うれしいんだか。