ガジェットってなに?

 そんなに昔でもないケド、テレビで、大要、「夢を追いかける若者(でもなかったな)3人と、実業界の成功者3人の、討論会?(於・居酒屋)」みたいな企画をやっていたんだよ。

 んで、その自称・金の卵たちは、熱く夢を語るわけだけど、成功者の側は、テレビあんまし見ないわっしでも知ってるような実業家で、やっぱり常軌を逸したほどの努力をしてきた人たちなんだよな。だから、酒のせいもあるだろうケド、けっこうキビシイことを言うわけ。

 3人の成功者の言うことは、大意、「何の分野でも、一流になろうと思ったら、全部の力を傾けるべき。リスクヘッジなんて考える必要ない。もし当初の目標が達成できなかったとしても、それに対して積み重ねてきた努力は、他の目標を目指すうえでも、糧になる」的なコトなのね。

 まったくそのとーりだなー、なんてダラーっとしながら見てたんだけどさ、コレに引き換え、自称・金の卵たちがもう、ひどいのなんのって!!

 まず、映画監督志望の(推定38歳)の金の卵。こいつが、ひたっすら自分の考え(ともいえないよーな)をしゃべりまくるんだな。酒のせいもあろうケド、たぶん普段からそんなんなんだろーなーと思ったよ。そんで、言ってる内容も、「日本の映画っていうのは・・・で、アメリカの映画っていうのは。。。で」みたいな、もう、アマゾンの評論家気取りのレビューをそのままパクってきたようなことなんだよ!!

 わっしはもう、イライラを通り越して、そいつの発言がおもしろっくって仕方なくなっちゃったんだよ!案の定、3人の成功者たちは呆れ顔で、テキトーに相槌を打つっていうね・・・。でも、3人の成功者は、やさしいっていうか、まぁ、番組だからか、ちゃんとその38歳に対して説教してあげてるんだよ。人間にとって、正しく批判されるっていうのは、貴重な財産だからね。それをタダで頂けるんだから、感謝しないと。

 まぁ、その38歳が心いれかえるとは到底思えないけど・・・

 

次に、小説家志望の(推定)29歳!こいつもなかなか厄介(傍から見るぶんにはオモシロイ)な自信過剰ヤローでねぇ・・・。長くなりそーなんで、一個だけ印象的なシーンをあげるとね、成功者のうちの一人が、「アナタいま、その夢をかなえるために、なにかやってる?」って聞いたところ、この29歳、「執筆活動はしてますよ。ツイッターとかフェイスブックとかめっちゃやってますし」とか言うんだよ・・・。もう、だめだこりゃ(長さん)。

 なにがダメって?小説家ってことは当然、プロになるすなわち文章を書いてお金をもらうってコトだろう?そうすっと、お金になる文章を書けるようにならんといかんわけだ。でも、プロ(ここでは、商業誌の編集者とかをさします)の目から見てもらわないと、自分の文章がお金になるモノかどうか、わからんわけだ。そこでみんな、公募新人賞に応募したり、出版社に突撃持込みしたりするわけだ。そして、そこで評価されなかったら、その時点ではお金になる文章を書く能力がないってことだ。

 それなのに、こいつ(29歳)は、誰でも無料で見られるところ(ネット上)に文章をアップして、盛大にオナニーにふけって、満足してるんだな。そんなんじゃ、ちっとも文章能力は向上しないぞ。だって、それを見る(読む)ほうは、タダだから、真剣に読まないし、真剣に読んだとしても、プロじゃない以上、適切に批判する能力があるわけじゃないし。しょせん、仲間内で褒めあっている限りは、ぬるま湯につかり続けてるだけなんだよ。

 

って、なんでわっしはこんなに真剣に説教(しかも一方通行で)してるのかね・・・。そんなこと自明じゃないか。自分に説教してるんだよ・・・

 いや、でもきょうはあと5時間は勉強できるから・・・やる。今!