「あいつも3年間がんばってき・・・」

 自分で自分をほめるっていうのは、基本的にいいことではないと思うんだな。

 「おれけっこう頑張ったし」というのは、けっきょく、「こんなにがんばっているのになんでみんな俺(私)のこと認めてくれないんだろう・・・」っていう気持ち(小学生か)に繋がるじゃないですか。

 それはやっぱり頑張りが足りないのであって、なぜ足りないかというとやっぱり、自分で自分の都合のよい『目標』や『限界値』を決めてしまっているからで、それがその分野で求められる努力の量(量で測られるモノじゃないケド)に足りていないということを自覚できないでいるからなんだな。

 そして、そんなぬるま湯に浸かっている若者(だけじゃなかろうけど)にとって、さながら麻薬のような存在であるのが、YOUTUBEの、「やる気が出る偉人の言葉」とか、「頑張っているひとに送るメッセージ」(実在のモノではありません)みたいな動画なんだよな。

 それを見て、「そうなんだ、俺は頑張っているんだ」って自分を褒めてしまって、それ以上前に進まなくなるんだよな。言い換えれば、やる気だけは確かに上昇するけど、それで終わり。以前となんら変わらない『努力』をするだけ。まわりの人がそれ以上に頑張っていることに気づかず、もしくは気づかないふりをする。それじゃあ、いつまでたっても、なにも成し遂げられないよ。

 スラムダンクを読んで感動するだろう?それはやっぱり、ぬるま湯の「努力」ではなく、死ぬほどの「努力」のあとが、各キャラから伝わるからなんじゃないかな。

 

 ってなことを、週1回はスラムダンク21巻~31巻を読んで感動している、ぬるま湯に浸かりっぱなしのわっし自身に向けて書いてみたーよ・・・