ひとこと書評
さぁて、今週の「ひとこと書評」は・・・「サラマンダー殲滅」(梶尾真治)です
(あ、断っておくケド、このブログでは基本的にネタばれしまくってます)
- 作者: 梶尾真治
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/09/07
- メディア: 文庫
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ドラゴンボールは、最初から最後まで、戦い→死ぬ→生き返る、の繰り返しで、ある意味ブレずに一貫してて、楽しめる漫画だったと思うよ。
ワンピースはたぶん100巻は越えるだろーし、それはかまわないんだけど、どうかブレずに最後までもってってほしいね。
それに引き換え、なんだこの「サラマンダー殲滅」は!!尻すぼみもいいとこだろー。なんか、ぜんぜんそんな伏線もなかったのに、いきなり、「やっぱし、敵とはいえ、殲滅とかそーゆーの、よくないとおもう」みたいな空気になって、主人公たちの行動に疑問を投げかけるっていう終わり方・・・
なんだよそれ、ホント、そーゆーのいいから!って、本を投げつけたくなったよ・・・
わっしは復讐こそ、まじりっけのない正義だと思ってるようなキケンかつ幼い思想の持ち主なので、こーゆー展開には・・・・・・だよ。「やっぱり復讐はよくない」っていう朽ちて腐りきったテンプレートを使って復讐を止めさせる展開にするくらいなら、目的どおり復讐を成し遂げたあとの主人公の苦悩だとかを書いたほうが、よっぽど質が高いとおもうよ。
んで、「サラマンダー殲滅」評の続きだけど、ワンピースでたとえるなら、ワンピースを手に入れる(ワンピースが物なのかどうか知らんけど)ための、ラスボス(黒ひげ?)との最後の決戦が始まる、ってところになって、ルフィさんが、「やっぱ、だれが海賊王だとか、そんなん、どうでもいいじゃん。誰かが誰かを支配するとかそ-ゆーのよくないとおもう。一番なんか決める必要ないじゃん!ナァンバーワァンニー ナラァナクーテモイィ モォトモトォ トークベーツナー オゥンリィーワァーン!」って言い出しちゃった感じ・・・
ただ、わっしのすきな生物パニック展開があったことはよかったし、女の子が「あんたなんかただの糞袋よ!!」ってストーカーを罵倒するシーンがあったんすけど、そこは笑えました。